映画の主人公になる

映画、ドラマの主人公になる。

自分が映画やドラマの主人公だと思って、思考、行動することをお勧めする。自分の日々の生活、人生のドタバタ劇を常に観客が見ていると思って、思考、行動するのである。あなたが100%の聖人ならくだらない映画、ドラマとなり、誰も見ないだろう。エゴも煩悩も執着心も持たず、平穏な毎日を過ごすという人生を悟った仙人のような毎日は、映画やドラマのストーリーとしてはつまらない。
あなたに長所も短所もあって、不完全でダメなところもたくさんあって、エゴや煩悩、執着心もいっぱいで、大きな夢や野心を抱いて、波乱万丈で苦難や逆境があり、それに向かって人間らしい弱さも見せながら、失敗を重ねながら、乗り越えていく。そんなドキドキ、ハラハラがあるから楽しい、映画、ドラマとなる。何もない平々凡々の幸せな人生だと映画にならない。
旅行でも、振り返ってみて忘れらず、楽しかったと思えるのはトラブルや通常では味わえない経験をした時である。何のトラブルもなくありきたりのツアーは思い出に残りにくい。
人生は思い出でできている。さまざまな経験をすることで人は磨かれていき、人生は豊かで楽しいものになる。いろいろなことがあったからこそ、『だから良かった』と後で思えるものである。
観客の視線を意識しながら『うわ〜、面白れ〜!さあ、このトラブルをどうやって楽しんで乗り越えようか?』と主人公の自分自身を客観的に見ながら、役を演じてみる。笑いやユーモアも交えながら。善人や聖人のフリをする必要はない。心の声に従いながらも、客観性を持ちつつ、思考、行動するべきだ。自分のエゴや煩悩、誘惑に振り回されたっていい。その方が人間味ある面白いストーリーになる。あなたの人生という映画が終わるときには、色々な経験を通じて『楽しかった!』と思えて自分が少しだけ成長していれば、それでいいのだ。
心配をしなくても、人は経験を重ね、年をとれば人間は丸くなり、徳を高めたいという意思があれば自然と徳も高くなっていく。急ぐことはない。人生という映画の主人公を演じることを楽しもう。

edit by 円尾 伸三