日々の習慣から

仏教の教えでは、『欲』を捨てろという。欲もいろいろとあって、個人的な欲望を
満たしたという欲もあれば、社会をもっといいように変えて行きたい、人のために
貢献したいという欲もあると思う。資本主義は、この人間の欲望をうまく社会の
発展につなげてきた。また、理性や理想をベースに発展を試みた社会主義はうまく
機能しなかった。やはり人を動かすモチベーションとして、欲は必要だし、それと
うまくつきあって行く方法、システム的にもそれをうまくコントロールして
バランスを取る事が大切だと思う。欲もいろいろで、私はエゴがダメなんだと思う。

仏教の教えで、いろいろな欲があり、その欲望によって人間の命が濁ってくるという。

これを五濁といい

見濁(けんじょく)。思想の乱れ。邪悪な思想、間違ったイデオロギーがはびこること。
煩悩濁(ぼんのうじょく)。貪、瞋(しん)、痴、慢、疑などの煩悩が盛んになること。
衆生濁(しゅじょうじょく)。民衆の資質が低下し、十悪をほしいままにすること。
命濁(みょうじょく)。民衆の生命そのものが汚れ、寿命が次第に短くなること。
劫濁(こうじょく)。時代が汚れること。

煩悩濁の貧とは、貪(むさぼ)る心を言う。どんなにお金を持っていても、物に
あふれていても、もっともっとと貪る心を言う。足るを知らない。
瞋(しん)とは、怒りの心。私利私欲で腹を立てて、いつも神経を尖らせている状態。

心が汚れれば、社会が汚れる。すべては、『心』次第なんだなと痛切に思う。

人類に素晴らしい発展をもたらせた資本主義は、金融資本主義へと発展し、お金が
全てというような世の中の風潮にある。社会システムとしても限界が近づきつつ
あるが、新しい時代のシステム、イデオロギー(社会の概念)がどうあるべきか。
新しいビジョンを示せる人や国家がない。(あるとすればブータン)
みんな、どうあるべきか、わからず社会やメディア、親、友達に振り回される。
資本主義の中での労働も、競争がベースなので、従業員は最大限、コキ使われて
しまう。(そうしないとライバルに勝てない。上司に徳のある人も少ない)
どんなに技術が進んで生産性が上がろうとも、人々は肉体的にも精神的にも楽になる
ことはなく、ひどくなる一方である。よって煩悩に振り回され、十悪をほしいままにする。

十悪とは
身の三悪(正行)
殺生(せっしょう) ‐ 無意味に他人や生き物の命を奪うこと
偸盗(ちゅうとう) ‐ 盗みのこと
邪淫(じゃいん) ‐ 不淫らな異性交遊のこと
口の四悪(正語)
妄語(もうご) ‐ 嘘をつくこと
綺語(きご) ‐ 奇麗事を言って誤魔化すこと
両舌(りょうぜつ) ‐ 二枚舌を使うこと
悪口(あっく) ‐ 他人の悪口を言うこと
意の三悪(正思)
貪欲(とんよく) ‐ 欲深いこと
瞋恚(しんに) ‐ すぐ怒ること
愚癡(ぐち) ‐ 恨んだり妬んだりすること

徳性が高いとされる我々、日本人でも十悪に染まってしまっている。
周囲がほとんど、そのような状況であれば、そうならない方が逆におかしい。

では、どのようにしたら、いいのか?
人間性を高めるために
1、徳性、2、知性、3、技能、4、習慣 が大事な要素となる。
習慣は、自分で決めて決意さえすれば、日々実行できる。型から自分を変えて行くのだ。
心が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、人生(運命)が変わる。
の言葉の実践である。

自分、そして、自分の子供から、習慣をセットして少しづつ変えて行くのがいいと思う。
普段の所作、ふるまい、発言、行動、考え方。私は、自分自身の戒律をプリントして
毎日それを眺めて、習慣をセットするようにしている。
いきなり、全部ではなくとも、少しづつでも変えて行く決意をすることが大事に思う。
ちなみに、私は、煩悩に振り回される自分を遠目で笑いながら、楽しく、少しづつ
精進をしていっています。無理をすると続きませんので。20年後ぐらいにゴールを
置いています。(笑)

edit by 円尾 伸三

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