神とは

生態系、自然、そして私たち自身が神

日本は豊かな自然に恵まれ万物はみな『いのち』であるという捉え方が根本にあります。この『いのち』こそ、日本人の言う『神』なのだと思います。森羅万象を『八百万神(やおろずの神)』と崇め、自然を大切にし、人間もその自然の一部だと考えてきました。150億年前に地球が生まれ、太陽との距離や月との関係、様々は奇跡的な環境が重なって、38億年前に地球に生命体が誕生し、そして今まで生命をつないできているという何か得体のしれない大きな力や流れ、それを私たちは『神』として崇めてきました。神道の基本的な考え方です。

すべての生物は『生命の樹』と言われる巨大な連鎖でつながっており、人間もその一部なのです。しかし、人間の優れた知性や技術革新により、人間はその生命の樹とも言える全体の生態系の中で、最も影響力の強い生き物になってしまいました。人間の自分勝手なエゴで、他の動物を虐殺したり環境を破壊したり。人間の心が悪で、欲望のまま、好き勝手をすれば生態系は破壊され、いつかは人間も暮らせなくなってしまうでしょう。自然、生態系、森羅万象が神と例えるとするならば人間も神を構成する一部です。ひとりひとりの人間の心が『神』の一部であるならば、『徳』の高い人たちが多くなれば、社会の心は『徳』高きものとなり、見えざる力で全体を動かす『神』は、徳高き神となり、世の中はいい方向に動き出す。人間、全員も神を構成する一部であり、生態系の中では最も影響力のある神に今はなってしまっている。私たち人間の心が汚れているか、清らかかで、生態系の未来、私たちの未来が変わる。人間界も生態系の未来を決めるのも、私たち人間の心次第なのです。

人間は、自然をコントロールすることはできない。自然に感謝をして、人間の全知全能と徳の心を持ってして、ようやく自然破壊を最小限に食い止め、明るい社会、幸せな社会を構築することができる。

人間のひとりひとりの心が、神でも、悪魔でもあります。ひとりひとりの心の持ちようで未来は変わります。世界は変わります。私たちのマインドが変われば、世界は変わるのです。私たちの未来を変えるのは、私たちの『心』です。

edit by 円尾 伸三